革の鞄や財布、作るものによって革の厚みを変えています。

BLOG Leather Skiver

ブランドのコンセプトや雰囲気によっても革の厚みはそれぞれ違います。強度の必要な革の鞄は厚めの革を。お金とカードを入れる財布は持ちやすく薄めの革を。職人はそれぞれ求めるベスト形を求め何度も変更しながら作成しています。

大きく分けて2つの機械を使って調整します。

高い精度を求められる漉き。

全体的な革の厚みを漉く、バンドマシン。

全体的な革の厚みを漉く、バンドマシン。

革を購入する際に、全体の厚みを革屋さんで一定に漉いてもらうことも出来ますが、同じ革を使って全部仕立てる際は、表の革と内装の革の厚みを変える必要があります。その時必要となってくるバンドマシンは、とても高価ですが革製品を制作されている工房のほとんどが設備されています。セッティングや革によっても厚みの精度を出すのが難しく、職人の腕が試される機械です。

革の一部分を漉いていく、革漉き機

様々な場面で使用されますが、例えば鞄の場合縫いこまれる部分や革が重なる部分の周りや端を漉いたり、財布や小物だと、ヘリ返しをする為に返す部分を漉いたり...革製品を作る際には必ずと言っていい程必要となる漉き機は、それぞれ商品に合わせて漉き幅や厚みを試しながら美しい仕立てが出来るよう工夫しています。